コメント

一匹の野良猫も、一羽のカモメも、現れない。
故郷を離れて都会で暮らす、普通の???人々の様子ばかりを追ってゆく。。。
号泣しながら、海辺の急な坂道を、浜風の力も借りながら、自身の両足で、息も絶え絶え必死に駈け上がってきた。
つむぎ が。
遠い潮騒に包まれ、素手で石ころを、両手でわしづかみにして、葉の繁る木の根元に這いつくばって、土を掘り起こす姿を見せてくれた時。
なんだか、とても安心できた。
品行の良い人よりも、品性の良い人に、人は惹かれる。
(だから、落語の中に出てくる、ノー天熊や、がらっ八や、与太郎や、若旦那は、素晴らしい!! おっといけねぇ、脱線失礼しました)
都会の、マニュアル化された、人間味のない品行なんか打ち砕け!!
なーんちゃって。
酔わなきゃ、こんなことは言えないからさぁ。
あの、居心地の良いにぎやかなBARで、私も、こより達と一緒に、待たせてもらいたいなぁ。
機嫌よく酔い、私も人様に、ご迷惑をおかけしながら。

三遊亭金朝 落語家

誰にでもラジオはなってるんだけど、みんな石ころみたいに聞こえてるんだけど無視して耳に入ってこないか聞こえないふりをしてる。
それが出来ないつむぎは生きづらいだろうけど、ラジオのおかげでこよりと仲直りできた。
ラジオが聞こえなかったらきっと素通りしていただろう。
ラジオを聴きたい時だけ聞けたらいいのにな

池谷友秀 写真家

「よね牛」こと、米澤成美は天才である。
今、SNS時代突入と同時に全人類が表現者となる日は近い。しかし、その中でも優れた表現者はマルチな表現手段を持っている。彼女は舞台から映像まで演出し、女優としても表現の幅を大きく広げており、さらに硬筆2級をも取得してしまっている。これを天才と言わずして何とする!である。その天才は天は二物を与えずの言葉を超越し「かわいい!」という最強兵器を持っている。
天才よね牛は映画「つむぎのラジオ」の中で特別な光線を発している。主演のつむぎの友人こより役なのだが、明らかに主演を飛び越えてしまっている。役柄も個性的ながら、本人の持つスペシャル個性光線が抑えきれず漏れ広がってしまっている。決して映画のバランスを崩してはいないが、見終わった時の印象は、こより(よね牛)のキュートな声と変幻自在の表情なのだ。やはり天才よね牛こと米澤成美は只者では無い。

今関あきよし 映画監督

時間軸が変わっていって、シーンがつながった時の「あーそういうことね!」
って感じが面白いっすね~
最後はなんかほっこりしました。
私もおせっかいなので人のために何とかしたいと思って
迷惑かけていることも知らず自己満足に終わるケースを幾度となく経験しました
ですからつむぎさんの心情がよくわかります、自分で何とかしたいんだけど
どうしたらいいかが分からないから、とりあえず行動してみる
そういいうところが私とよく似てます。
米ちゃん(米澤成美・こより役)の役の振り回されっぱなしのとこも米ちゃんらしい役だね
ほとんど自分の意見なくふらふらしてる感じが過去のつらさを感じさせるいい芝居でした。

三遊亭楽八 落語家

全く失敗せずに人生を送れる人なんていない。
失敗をすぐに忘れてしまう人もいれば、
忘れたくても忘れられずに心の傷になって何年経っても消せない人もいる。
つむぎさんも、私も、後者だ。
どんなに後悔しても、過去は消せない。
それでも、つむぎさんが過去に向き合おうとする姿に勇気をもらうことができた。
過去の間違いに気がつけたとき、きっと人って強くなれるんだろうなって。

渡邉空美 女優

ああ〜本当に純粋な気持ちで木場監督は撮ったんだなと感じられる作品。
登壇人物はみな何かうまくいかずにいるけれど、
衝突しながらも懸命に楽しんで生きている。
とてもすてきな映画でした。
やっぱり木場作品好きです!

野本梢 映画監督『わたしが発芽する日』『次は何に生まれましょうか』

さあ次は何だ、何が飛び出してくる?
喜劇の黄色と不穏な紫が溢れ出して生活をうず巻く。
その色は、この不器用な人たちを見守るマスコットの二色でもあった。
魔物に首を絞められるように苦しくなったかと思えば、奇妙な形さえ気付いたら可愛らしく見えていて、最後にはきっと、小さな棘もやわらかい彩りに変わるのだ。
子どものまま大きくなった大人たちの、成長の時。

黒木ちひろ シンガーソングライター

心地よい時系列でミステリーを観てるよう、
友情と恋愛と罪悪感に幻聴の螺旋の中で繰り広げられる温かい人間模様。
優しくなれる映画、ウチもこんな映画撮ってみたいっス。

黒木正浩(ヨーロッパ企画)

隠された宝物を探すように、バラバラに組み立てられたシーンを辿っていくワクワク感。
心の中で見て見ぬふりをしていた小さな後悔と向き合うときの胸のざわつき。
そんな”あの頃”の体験が得られる映画です。

下向拓生 映画監督『センターライン』

僕自身のこともふくめ、とても興味深く引き込まれていきました。
海辺の靴を差し出すシーン …つむぎがこよりに向かって独白するセリフ…深く印象に残りました。
つむぎの頭の中にあるラジオの声。
きっと普通はノイズキャンセラーが働いて遮断カット…脳がバグらないように…フリーズしないように…無用(要)な声を省き…生きる術を無意識に習得しているのかな。
ラジオから聞こえてくる声に耳をふさぎながらも、
こよりに会いにあの海へ向かうつむぎ…人は心を病む程に、
人間の深淵が、
なんて優しく味わい深いものだと知って行くのかも知れない。

三森たかし様  タカラトミー

忘れられない事があって、その記憶はただ一心に辛くて忘れたかった。
忘れたい人がいて、その存在はただ一心にあなたで忘れたくなかった。
騒音を掘り起こして、全部全部埋めてしまったあの日に今日、もう一度逢えるだろうか。
わかり合えたのはきっと友だちだからで、わたしたちに理由なんかいらない。
あぁだから好きなんだ。と、思った。
あぁだからわたしはこの映画が好きなんだ、と。

上村奈帆 映画監督『書くが、まま』